こけし建築設計事務所

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好きなこけしについて

もともと好きだったこけしですが

震災復興の仕事で数年間東北へ行ったことで

さらに身近に感じました。

私がいた宮城県石巻市では、石巻こけしという

震災を期にして新しいこけしの土産物も作られていました。

https://www.treetreeishinomaki.com/

こういう試みすごいですよね!

 

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私が思うこけしのいいところをひとつ。

今でも売られているほとんどが手描きなことです。

まったく同じものがないのは魅力のひとつと思っています。

ひとつひとつの顔や柄を見て、より好きなものを選べるのがいい。

じぶんで選んだことで、愛着もどんどん湧いてきます。

 

去年北海道へ帰ってくる前に気になっているものを少しでも

集めましょうと思い立ちこけし巡りをしました。

その際に、こんな本を見つけて買ったんです。

 

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平成30年8月改訂版。伝統こけしの最新工人録。

こけしの生い立ちから変遷、現在の工人リストまで網羅されてます。

伝統こけしについては、かなり研究・分類されており

このような系統や歴史に関する詳しい本などは他にもありました。

せっかくなので、これから少しづつ勉強したいなと思っています。

歴史も詳しく載っているので興味津々です。

 

この本の中には、このように工人の系譜までも書かれていました。

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略系譜まで載っています。

 

私が好きなこのこけし↓は、山谷レイ工人のものだったのですが

山谷工人は女性で、60歳を過ぎたころから創作をはじめられたそう。

それでこの斬新でかわいいこけしを作られたとは!と感動しました。

とっても好きです。なんてかわいいのでしょうか。

可愛い!しかもイチゴて!!と衝動買いしました。

お店の方も、山谷工人のこけしはとても人気だと言ってました。 

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ぱっちりした目にいちごの被り物と模様。

(まだまだ見た数は未熟なのですが)今までみた伝統こけしは、

どちらかというと切れ長の目のものが多いと思います。

たとえばこんな感じのもの。凛としてる感じで素敵!

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鳴子系こけし

そういう顔に見慣れていたところ、つぶらな瞳のこけし

やけに気になりはじめたんです。

そこで、鳴子こけし館でこのこけしを見つけました。

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鳴子系。とっても優しい瞳のこけし

タレ目の優しい顔立ちに惹かれて購入しました。

先ほどの本で調べたところ、これも女性工人の遊佐妙子さんのものでした。

遊佐工人も60代の女性とのこと。

私は女性工人の作るものに惹かれがちなのかも?です。

 

宮城県の鳴子では、こけし館のほかに桜井こけし店という

すごく素敵なお店へも行ってきました。

古い店舗を改装されたおしゃれな店内。

やはりデザイナーさんが手がけられたようでした!

伝統こけしはもちろん、現代こけしや素敵なグッズまであります。

結構攻めてて、センスのいいものがたくさん。ほしいものいっぱいでした。

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のれんもこけし柄でかわいい。

ついでに鳴子の街並みや温泉も堪能。

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役所も味のある建物で素敵。

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こけし湯にも喜び勇んで入ってきた。


鳴子はこけし旅には外せないところと感じました。

まだまだ行けてない箇所があるので、再訪しようと思ってます!

 

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これからも、伝統こけし本を片手に、東北こけし旅をすこしづつ

続けたいなぁと思ってます。