先日、今年度の北海道ヘリテージ・マネージャーの講習を修了しました!
地域の歴史的建造物や地域遺産・文化遺産などの保存・活用について、
かなり広範囲に専門的に学ぶことができました。
歴史の浅い北海道にも歴史的遺産は数多く存在しており、
それをまちづくりに活用している事例が数多くあったのも驚きでした。
道南地方は特に。来年は江差町や上ノ国町へ歴史散策へ行こうと思ってます。
また、地域遺産活用には多大な労力がかかるということも同時にわかりました。
いままでは、スクラップ&ビルドのような風潮で古き良きものが跡形もなく
あっさり無くなってしまう光景を、ただ寂しく見ているだけだったかも。
自らその魅力を伝え、保存へ向けての活動へ参加していけるんだという
前向きな気持ちになりました。
古く味のあるモノや古民家が好きだというところから、もっと踏み込んで
自ら保存活用へ関わる人になれるよう、頑張ります!
講習では、文化財登録の際に関わってくる法規の勉強から、
保存活用されている自治体のこと、建物調査の実習まで幅広く学びました。
最後はグループによる調査実習で、グループごとに対象建物の選定をして
その建物のなりたちなどを調べていきました。
それがとてもためになったのです。
地域の歴史を古地図から調べていく作業が、個人的にはとても興味深かったです。
歴史について、今まであまり深く調べた経験がなかったのが恥ずかしい。
残っている昔の資料から手がかりを得て、歴史やその成り立ちを調べていくのです。
札幌公文書館では、たくさんの資料が閲覧できることもわかりました。
まだ、単純に明治の資料を見ているという事だけで感動するレベルです。
写真がまだ普及していない時代。絵図で残された記録も貴重ですね。
札幌に住んでいながら、歴史にはものすごく疎かったのを反省しています。
こちらは札幌中央図書館のデジタルライブラリーから。
昭和な狸小路の写真です。商店の看板て時代を反映していて面白いですよね。
すずらんを模した街灯もかわいい。
人々がどんな風に生活していたか、空気を感じられた気分になります。
調査実習では、「北海道開拓の村」へも足を運びました。
久しぶりに旧岩間家住宅を見られました。昔からなんだか好きだった建物。
私は、建物をみてそこにいる(いた)人の日常生活を想像(妄想)するのが好きです。
古い建物の中でも、お城のような煌びやかな建物よりも、庶民的な古民家系のほうが
より身近に人々の生活が感じられておもしろいです。
私の好きな本で、「考現学入門」という本があるのですが
この本は、昭和初期に今和次郎を中心に、人々の生活をまるで考古学者の
ように現地調査を行いながらまとめているものです。
このように庶民の家の棚に何が入っているかを細かく調べたり、
街中に何時間も立って、ひらたすら通りすぎる人の髪型服装を調べて統計化したり。
その時代の生活がそこから想像できて、とてもおもしろいです!
昭和初期の人々の普段の生活を垣間見ることができます。
最後は少しヘリテージとは趣旨がずれてきましたが…
今後も歴史的遺産活用への勉強を続けたいと思います!